無駄な傷が一切ないということは

車を買取してもらいたいとき、車のコンディションがよければよいほど、高い値段がつくであろうことは、想像に難くありません。
誰しも、中古車しか選択の余地はないという状況になったとしても、その中からできるだけきれいな車を選びたいと考え、そうした車から売れていくであろうと思われるからです。
そうなると買取業者の方も、あちこち傷がついているような車は、買取対象となるとしても、本音を言えば買い取りたくないと思っているかもしれません。
傷を直さなければ、お客さんに好感を持ってはもらえないでしょう。そのための費用が余分にかかりますから、当然のことながら車両代金を低く提示するでしょうが、それでも傷を直してからでないと売りだせませんから、時間的なロスが生まれます。
その点、無駄な傷が一切ない車なら、キレイに洗車し、内装も掃除しておけば、すぐに売り出すことができます。
また、無駄な傷が一切ない車であれば、前の人は大切に乗っていたのだなということが伝わりますから、中古車でもいい車をと考えている人の、心の琴線に触れる確率が高まることでしょう。
もしも自分が中古車を買うと考えれば、できるだけ傷のないきれいな車を選ぶと思います。
ですから、買い取ってもらいたいと思うのであれば、車に安易に傷をつけることは差し控えなくてはなりません。
とはいえ、走行中に小石を巻き上げてしまったり、ドアハンドル部分はキーをこすったり、爪が当たったりしますから、どうしても細かな傷はつきます。
けれど、こうした傷と、明らかに運転が雑でつく傷というのはわかりますから、買取業者もそこは考慮して値段をつけてくれるのではないかと思います。
無駄な傷が一切ない車であれば、見た目もさほど古く、いかにも中古車を買いましたといった雰囲気にはならないのではないかと思います。
買うならこんな車がいいと思ってもらえるような状態にしておかないと、おそらく買取査定を受けても満足できる値段の提示はされないでしょう。
買取業者に対して不満の思いがたまるかもしれませんが、よくよく考えてみれば、自分がこの車を中古車として買いたいと思えるかどうかという視点で見てみると、あちこちに無駄な傷がついている状態は、これまで乗ってきた自分に責任があると気づくのではないでしょうか。
その上で、無駄傷をきれいにしてから査定を受けるくらいの配慮があれば、なんとか修理代を差し引いてもお釣りがくる査定が受けられるのではと思います。